TwitterやInstagram、facebookなどスマホを眺めているだけでも楽して稼ぐ方法が溢れています。
『成功したいなら大きな野心が必要だ!』
どのサイトに行っても同じような宣伝文句で溢れています。
こんな手法は昔からありました。
「朝9時から遅くまで働いてあなたは体を酷使してばかりそんな生活はいつまで持ちますか?私が実践している“ある秘密”を公開します。今から1時間以内であればその秘密を無料で教えます」
「あなたは誰よりも利口です。何よりもあなた自身がそれを気づいているはずです。楽して稼ぐ方法を1万円で教えます。これは大きなチャンスです!」
大事なのは楽して稼ぐ方法ではなく騙されない方法なのかもしれません
自分の思い込みはやめること
だまされる理由のひとつは「自分は絶対に騙されない」という思い込みです。
私たちはこどもの頃から人を信頼するように教育されてきました。
そんな秩序ある世界であると誰もが信じています。
悪意がある人はそこを見逃しません。
そして摂取されていることに気づかない人も多いはずです。
例えば、メールなどから高額当選の権利を受けとり、当選金が欲しい方は「入会金を支払ってください」とか「手数料の前払い」を要求されたりします。
前払い詐欺とは?
架空の大金を約束して金銭の前払いを求めます。
これは昔からある詐欺手口で、今困っているが後で大金を渡すといって有名な資産家を装った手口です。
それでもこういった前払い詐欺は今でも横行しています。
風の噂詐欺とは?
この手口は少し複雑ですが詐欺の仕掛け人は特定の投資話を見立ても根拠もなくもちかけます。
故意に価値をつりあげして自分の手持ちを売り捌いて利益をとる方法です。
株など代表されますね、また今では仮想通貨とかよくやっている手口です。
SNSで「この銘柄が急に上がるので値上がりが確認された時点で購入をしてください」と流して共犯者が一気に購入して値上がりさせます。
価格上昇に気づいた人たちが買い始めるのを確認したら共犯者達は売り抜ける手口です。
ポンジスキーム詐欺とは?
アメリカの天才詐欺師チャールズ・ポンジさんが名前の由来です。
「90日で投資額を2倍にするよ!」キャンペーンを打ちますが、実際は資金運用はせずに自転車操業的な仕組みをしていました。
出資者には次の出資者からのお金を配当金として渡す仕組みです。
ただ、たくさんの出資者が一度に支払いを求められると破綻します。
破綻を目的に詐欺をする方法です。
ねずみ講詐欺とは?
会員は別の会員を紹介すると配当金がもらえる仕組みです。
新しい会員は別の会員を勧誘して配当金を得ます。
ネットをみて商品を宣伝する投稿を目にしてチャットやDMなんかで「おすすめなのでやってみて!」と勧誘された人もあるかと思います。
ただマルチ商法は商品の販売が収入源であるかぎりは合法です。
ねすみ講は勧誘によって利益を得るため非合法です。
新加入の人が減ると破綻します。
情報商材詐欺とは?
前払い金詐欺と似ていますが賞金ではなく【稼ぐ方法の伝授を約束する】手口です。
約束はウソです。大半の方法は成功せず、より高額な商材を購入させるようにします。
巧妙な販売方法に踊らされます。
騙すポイント
- 魅力的な約束
- 心惹かれる成功物語
- 既存の顧客が語る体験談
- 切迫感の演出
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時代が変化すると騙されやすい
戦争やパンデミックなど混乱している時や、新しい思想やテクノロジーが出現した時など、詐欺師は状況に乗じて人々が信じたいと思う話を語ってきます。
今はインターネットがあるのでネット上で交流ができます。
それは世界の人々とも繋がっています。
人に会うことはリスクも伴いますのでインターネットで罠を仕掛ければとても有効的です。
一定の人数をだませば儲けは出ます。小規模詐欺はより簡単です。
Amazonの登場により転売で稼ぐ方法を推奨するのもあります。
仮想通貨に注目をが集まれば『ポンジスキーム』の手口で
カリスマ的な人が出てきて目指す方向を示します。
古臭い人間は絶好のチャンスを逃すのは機会損失と考えてしまいます。
歴史上最大の詐欺のひとつ
ルジャ・イナグナトバさんはブルガリアの詐欺師としてポンジースキームの手法を使ってワンコイン暗号通貨で騙し90年の有罪判決をうけました。
そして彼女は逃亡し姿を隠しました。
彼女は大勢の人にこう訴えかけました。
「一緒にワンコインを成長させましょう。この仮想通貨はいずれビットコインを凌ぎ世界一になります。そして皆さんが保有している通貨の価値を2倍に増やします。」
様々な宣伝も行い世界中に事務所を構え175カ国の人々が投資をしました。
投資家は期日がきたら換金して大金を受け取るはずでしたが、イナグトバさんは姿を消しました。
被害にあえば通報しましょう!
絶対に有益な情報だと思えば知人友人に紹介したくなります。
ただそれが詐欺だと知った時の罪悪感は一生心に残ります。
騙されたことを知られたくなくて家族に黙って通報しない人もいるかと思います。
組織的な詐欺について通報してもお金は戻らないと大勢の方が諦めてしまいがちですが、苦情の申し立ては加害者の逮捕につながります。
アメリカの場合
アメリカではネットで通報できます。
消費者の苦情は連邦取引委員会のデータベースに集められます。
そこでパターンを検出して詐欺行為の予測情報を警察機関に提供します。
日本の場合
消費者庁の消費生活相談窓口へ相談してください。
「消費者ホットライン」188番です。
その他、国民生活センターもありますのでご活用ください。
誇大広告(こだいこうこく)にも注意が必要!
多少の誇張はわかりますが購入者の分別に責任を被せる手もあります。
一般人はどこまでが誇張でどこからが虚偽がわかりません。
これって“稼ぐ方法”が失敗しても詐欺とは言えません。
この誇張と虚偽の曖昧さを話術や演出などのテクニックで見せるのが詐欺師です。
豪華な客船なんかで成功体験を語って以前までは皆さんと同じ立場だったけど、楽に稼ぐ方法を手に入れ悠々自適な生活をしているインタビュー映像を何度も見ていると自分もそうなりたいと思い込みます。
そして今なら先着◯◯名様まで「30万円から3万円で紹介します」といわれたら考えてしまいます。
その人物が悪党なのか善意なのか見分けるのは困難
詐欺に遭いやすい人の特徴は?
学力が低い人のなのか、お人好しが原因なのか?
実は違います。
高齢者が被害に遭いやすいという研究もあれば、そうではないという研究もあります。
被害者に特定の特徴はありません。
どんな人でも被害者になります
お互いが信頼できる社会を目指して
私たちの社会はお互いを信頼し合わなければ良い関係を築けません。
社会の繁栄は信頼の強さと比例します。
他人を信じられない世の中は大変なことです。
本当かどうか時間を無駄にして相手を疑わないといけません。
詐欺の存在ができない世界には住みたくない 誰も相手を信頼しない世界だからだ - マジシャン リッキー・ジェイ -
そんな世界を望みたくないです。
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