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歴史を歩く #1 @ 那覇市 銘苅墓跡郡伊是名殿内墓

歴史を歩く #1 @ 那覇市 銘苅墓跡郡伊是名殿内墓

沖縄県那覇市といえば観光客の方は国際通り周辺を思い浮かべると思いますが那覇新都心は新興住宅地として商業施設やモノレール駅、県立美術館など広く整備された公園もあり週末には多くの家族連れが公園で過ごしています。

その公園の一角に脈々を受け継いできた重厚で見応えがある立派なお墓があります。

うちなんちゅブロガーしまじろうが紹介します!(しまじろうTwitter@shima0927yap

伊是名殿内墓

銘苅墓跡郡(めかるはかあとぐん)伊是名殿内(いぜなどぅんち)の墓

沖縄県那覇市銘苅にある銘苅墓跡郡は沖縄グスク時代(西暦1200年前後)~琉球王府時代(西暦1430年前後)~明治時代に続く大規模な墓跡郡となっています。

その墓跡郡の一つに琉球士族の尚氏伊是名殿内の墓があります。

この場所を深堀

もともとこの一体は戦後米軍の住宅地として使用されており当時はフェンスで囲われていました。

自分が小学生のころは外人住宅地の返還がきまっており開発がスタートする時期でした。

昭和62年頃には全域が開放され土地区画整理事業が行われることになり最大規模の亀甲墓(かめこうばか)、伊是名殿内(いぜなどぅんち)墓が見つかったとされています。

メモ

小学生のとき友達とフェンスの向こう側に進入したりしていました。その当時は外人住宅を解体したり整地している工事の真っ最中で、土の中に埋まっていた不発弾を見つけたのを記憶しています。

沖縄のお墓を初めて見る方はすこしギャップを感じると思います。

ただ自分が学生の頃は全国のお墓がこんな形だと思っていました。

この独特の形のには名称があり『亀甲墓(かめこうばか)』と呼んでます。

もっと詳しく

この亀甲墓は中国から琉球へ伝わり士族階級に広がっていきました。そして琉球王国において独自に発達をして完成された墓となります。

沖縄では旧暦行事も盛んで旧暦の3月には清明祭(シーミー)と呼んでいますが、門中(もんちゅう:親戚一同)みんなでお墓に集まり御先祖様と過ごす行事があります。

御供物にはご馳走やお酒が並べられ食べたり飲んだり三線の演奏がはじまったりと宴会が始まります。このことを観光客の方に話すとみんな驚いた顔をしますよ〜

墓のお大きさ=士族階級だったり財力があった証拠となります。

伊是名殿内(いぜなどぅんち)墓は伊是名島、伊平屋島の総地頭(そうじとう)伊是名家の墓にあたります。墓を囲む石垣は相方積み。また隅には突出した隅頭(すみがしら)があり上級士族の屋敷囲いとなっています。

 

伊是名島の行き方

  • 那覇空港から今帰仁村運天港までタクシー・車で2時間弱。
    (料金:約13,000円)
  • 沖縄自動車道/那覇→名護(許田I.C)、運天港まで約1時間30分。
  • 名護市内から運天港までタクシーで15分~20分。(料金:約2,300円)
  • 運天港(今帰仁村)からフェリーで約一時間で到着

【伊是名村ホームページ】はこちら。

 

入口を入ると左手に伊是名殿内(いぜなどぅんち)の概要説明があります。コの字型の入り口は悪い気を直接入れさせないようにするためためと言われています。

この亀甲墓の大きさは面積約660平方メートルで小高い山を三面に切り取ってその切り取った土で敷地を造成して作られました。

入り口から中の方へ入っていくと墓庭が広がり大きな亀甲墓が現れます。

このお墓の一言でいえば『ダイナミック』です。

そして何より綺麗に整備されているのでとても静かで落ち着きがある場所になっています。

伊是名殿内墓の動画紹介

伊是名殿内墓のマップ

まとめ

那覇は国際通りではなく新都心のように以前はフェンス囲われていた米軍の住宅地でしたが、貴重な歴史文化財も残され憩いの場としてきれいに整備されています。

那覇新都心公園には有料駐車場もりますので散策するのもおすすめです。

 

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